ハードな仕事なのに人気があるのはなぜ?

看護師は命に関わる仕事なので責任が重く、業務内容も多忙でハートです。人材不足が深刻ですから、一人で何役もこなしている看護師も多いことでしょう。夜勤もありますし、医療ミスなどのプレッシャーもあります。特に看護師がつらいと感じているのは、「職場の人間関係」「夜勤による不規則な生活」「日々、勉強しなければならないこと」の3点です。複雑な人間関係やコミュニケーションの齟齬に悩み、日勤と夜勤の繰り返しで体内リズムが狂い、就業後や休日には勉強をしなければならない…。しかしこれほどハードな仕事であっても、多くの人が看護師に憧れ、実際に生き生きと働いています。それは、他の仕事では体験できない、やりがいがあるからではないでしょうか。

看護師にとってのやりがいとは、人の役に立っていると日々実感できること。病気やケガに苦しむ患者さんにとって、最も頼りになる存在が看護師です。お医者さんとの橋渡しをしたり、身の回りの世話や精神的な励ましたりなど、親身になって看護してくれます。そのことに感激する患者さんやご家族も多く、感謝の言葉に苦労が吹き飛ぶという看護師が多いのです。また、患者さんと信頼関係を築いていくことも、大きな喜びです。患者さんの笑顔をみると元気になる、患者さんと話すのが楽しみ、患者さんに頼られると力が湧いてくる。看護師のやりがいアンケートでも、多くの看護師がこのように答えており、患者さんからパワーをもらっていることが伺えます。